とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【ねごと。】 いま明らかになる、広島ラーメンのルーツ。

   


広島ラーメンの代表として必ず挙げられる店に「陽気」という店が
ありますが、この店の名は天理教の教えの根幹をなす
「陽気ぐらし」から来ています。

実はこの名が示すとおり、広島ラーメンはその草創期において、
天理教の信者たちの地縁・血縁によって広まったという
意外な歴史があります。

10年ちょっと前、私が関係者に直接話を聞いて調べたのですが、
「陽気」でいうと、最初に店を始めたのは鶴田さん。その後、
客の一人だった原さんが、同じ天理教の仲間ということで作り方を
教わり、ついには店そのものを譲ってもらうことになります。

鶴田さんはのちに天理教の幹部として名古屋に移住したとのこと。

この鶴田さんがラーメンづくりを習った先生が沖さんというかたで、
いわば広島ラーメンの”開祖”とされています。

彼の店は「しまい」といいますがこれは沖さんの姪のマサエさん、
タツコさんの姉妹が看板娘として切り盛りしていたため。

マサエさんと鶴田さんが結婚したことで鶴田さんが作り方を
教わり「陽気」を開いたのです。
そして妹のタツコさんは関上さんという男性と結婚して「すずめ」を開店。

今も広島ラーメンの代表に挙げられる3店は、こういう歴史で
つながっていました。

タツコさんはいいます。
「広島のラーメンは天理教関係と血縁で広まっていったんですよ」。

ご存じのとおり、久留米で発祥したとんこつラーメンは
トラックの運転手たちの評判に乗るかのようにして国道沿いに
広まっていった歴史があります。ですから、とんこつ醤油スープの
広島ラーメンはある意味「とんこつ文化圏」の東の端にあり、隣の
醤油ベースの尾道ラーメンと対峙してきました。

しかしその一方で、信仰や血縁を通じて広がっていったという
広島ラーメンのもうひとつの側面も、とても興味深いと思います。

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

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