とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 つるかめ食堂(新宿西口・居酒屋/定食)

   

かつて「ションベン横丁」と呼ばれた、新宿西口の
酒場「思い出横丁」。

昼なお薄暗く、夜なお怪しいワンダーランドの中心で
バカだのアホだのと掲げて客をのけぞらせる店。
それがこのつるかめ食堂です。

 

 

 

店内のメニューも意味不明の言葉が百花繚乱。
「バカでアホでフラメンキン」「バカコンポジャ」「ソイの
あたま」と、その一膳飯屋風の外観からは想像もつか
ない言葉の連射に、頭は真っ白になってしまいます。

さては言葉でごまかしてヘンな料理を出そうというの
では…、と対抗心を燃やしてそのヘンなメニューの
筆頭「バカでアホでフラメンキン」を注文。

出てきたのは、意外にもまっとうにおいしい、でも
見た目はやっぱり一膳飯屋の料理。ハムと牛肉を
巻き衣をつけて揚げた天ぷらはシンプルにおいしく、
塩コショウが効いていて何もつけなくてもビールの
つまみにできるほど。

バカは雌牛、アホはニンニクを意味するスペイン語。
この店はこんな裏ぶれた場所にありながら、スペイン
風の料理を出していたのです。

だからメニューに「トルティージャ」。
出てきたものは一見ぐちゃぐちゃでもはや原材料が
何かすらも判別できないくらいなんですが、これが
またおいしい。トマトのちょっと青臭い風味が卵と
うまく融けあっていて、スプーンですくって食べれば
口一杯においしさが広がります。
これ一品にごはんと味噌汁をつけて(+300円)定食に
しても一食分に十分なほど。

そのほか、「ソイのあたま」は大豆と挽き肉のカレー
煮込み。もともと「ソイ丼」というカレー丼の具だけを
別メニューにしたものだから「トッピング=頭」という
ことで「ソイのあたま」という名前になったものですが
これも酒のつまみとしてなかなかいけます。

もちろん、メニューはこんな意味不明の名前のもの
ばかりではありません。

普通のアジフライからサバ焼き、天丼など一般的な
食堂のメニューはほぼ網羅。壁一面のメニューに
迷い、ガラスのショーケースの大皿料理に目移りして
しまいそうです。

「アジフライ定食」と「ささ身と春菊の天丼」を試して
みたのですが、”アツアツならば揚げ物はなんでも
おいしい”というセオリー通りのアツアツぶり。
ちゃんと自家製であり、手抜きはありません。

場所が場所であり、バカだのアホだのとコピーも
刺激的なだけに、初めて入るにはかなりの勇気が
いる店ではありますが、一度入ってみると高齢の
夫妻が厨房で頑張る姿に勇気づけられ、リーズナ
ブルでおいしい料理に元気づけられます。

ぜひ一度、このワンダーランドを旅してみてください。

 

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

 

つるかめ食堂 (居酒屋 / 新宿西口、新宿、西武新宿)
★★★★ 4.5

 - とっておき!!, 新宿・神楽坂