とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 ブーゲンビレア(ベトナム料理・渋谷道玄坂)

   

「ミス・サイゴン」の姉妹店ということで、こっちが「姉」。

 

東急本店前の三叉路に面した、少々おどろおどろしい
ビルの2階。以前からその存在は知っていたのですが
そのおどろおどろしさに気が引けてしまい、これまで
入ることができませんでした。

店内もまた、歴史を感じさせる雰囲気。
ミス・サイゴンが、安い喫茶店風の、ある種殺風景な
内装なのに対し、この店は簡素な中にも壺だの絵画
だのが飾られ、異国情緒を醸しだそうという意図が
感じられます。

また、「ミス・サイゴン」がスタッフ全員がベトナム人で
あるのに対し、こちらの店を仕切るのは日本人男性
だったりと、姉妹店といえども歴史や微妙な違いが
感じられ興味深いものがあります。

 

 

とはいえ、料理そのものはほとんど違いを感じない
ほど同じで、現地そのままの味。
生春巻や揚げ春巻、バインセオなどの定番メニューは
「ミス・サイゴン」とほぼ同じですので、説明はそちらを
ご覧いただくとして、それ以外の料理を紹介しましょう。

 

 

まず「バター風味の鶏のフライ」は、ぼってりした衣が
まんべんなく覆う、いわゆるフリッターのような感じの
揚げかた。

日本でも天ぷらの衣は南に行くほどぼってりしていく
傾向にあり、沖縄でいう天ぷらはこの唐揚げのように
ぼってりとしたフリッターのような感じ。
食感もやはりちょっとぼってりした感じはあるものの、
味もしっかりしていて「333」(ベトナム産ビール)の
おつまみに最適。

 

 

「トマトと豆腐のスープ」もまた甘酸っぱくてなおかつ
うま味がしっかり。力のある単品です。

 

 

また、牛肉を乗せたコメのそうめん「ブン・ボー」は
ハノイなど北部の料理。少量のたれを絡ませるように
混ぜ合わせると甘辛い味が全体に広がり、サラダの
ような雰囲気にうまくまとめあげられています。

なにを頼んでも破綻のない味で、現地で食べている
かのような安定した料理ばかりです。

ただし、別の日のランチで食べた
「ブン・ボー・フエ」だけはよくありませんでした。

 

 

本場がそうめんのような透き通った色の麺に対し、
この店のものはスパゲッティのような円筒状の麺。
味もすっきりしたスープにさわやかな辛さが漂う本場に
対し、甘ったるいチリソースのような辛さがスープに
よどんでいます。

本場の「ブン・ボー・フエ」を食べた私としては、これは
もう”なんちゃってブン・ボー・フエ”と名付けてしまい
たいくらい似て非なるもの。

かつて西ドイツ(当時)のハンブルクで入った日本料理
店の”なんちゃって日本料理”のひどさに唖然とし、
しかもその店が朝鮮人の経営だったと知って愕然と
なった、という過去の体験を思い出してしまいました。

ほかのすべての料理がおいしかっただけに、この
ブン・ボー・フエだけが残念でなりません。

とはいえ、「ミス・サイゴン」の姉妹店。
繰り返しになりますが、 なにを頼んでも破綻のない
素晴らしい味の料理の店。

ぜひ一度、このお店か「ミス・サイゴン」のどちらかに
行ってみることを強くお勧めします。

 

 

 

 

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
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