とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 トーキョー・サロナード・カフェ・ダブ(渋谷道玄坂)

   

 

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あれ?ここはたしかストリップ劇場だったんじゃ…。

渋谷駅西口、横浜銀行の横から続く道を歩いていて、
小さな変化に気づきました。かつてここにあったはずの
ストリップ劇場がなくなっているのです。

 

その名は「OS劇場」
百軒店の「道頓堀劇場」と並ぶ、渋谷の二大ストリップ
劇場でした。それがいつの間にか消えていました。

見てみると、この劇場のあとに、カフェが入居している
ようなのです。いったいどんなカフェなのか、恐る恐る
階段を上ってみることにしました。

階段を登り切ったところに待ち構えていた窓口。
チケット売り場だったんでしょう。

店内に入ると、コンクリートの柱や梁がむき出し。
天井にはボルトの埋め込まれていたような跡があり、
照明や舞台の幕なんかが取り付けられていたので
しょうか。

私なんか、「いったいどこが舞台だったんだろう…、
あそこが舞台だとすると…」なんてドキドキしながら
見回して想像力をかきたてられてしまうのですが、
周囲の若い客はそんなことを気にする様子など
まったくありません。
もしかしたらみな、ここがストリップ劇場だったことを
知らないのかもしれません。

店内には様々な種類の椅子、ソファが並べられ、
どこに座るのも自由。かつてのストリップ劇場だけに
空間にゆとりがあり、また西側を中心に設けられた
窓からは午後の暖かい日差しが差し込み、自由な
サロンの雰囲気を作り上げています。

飴色に光る板張りの床もまた、ストリップ劇場の
時代からのものかと思っていたのですが、よく見ると
これは改装時に作ったもののよう。
それにしてもよくできています。

調べてみると、リノベーションプランニングという
店舗設計のプロ集団が自ら手がけたカフェとのこと。

たしかに空間の再利用としてはよく考えられていて、
かなり成功しているとは言えるでしょう。
問題は建物そのものの強度だけでしょうか。

ただ、カフェという形式は店舗としては最も制約が
少なく、どう作っても間違いにはならないという部分が
ありますから、彼らの真価は別の業態を手がけた
ときに本当に問われることになるでしょう。

そして最後になってしまいましたが、料理もけっして
手抜きがありません。

シンプルな調理法に、既存の調味料をミックスして
作り上げたソース類など、プロ的ではありませんが、
家庭料理の延長のような安心できるメニューが数多く
あり、肩肘張らずにゆったりと自分のペースで食事を
楽しむことができます。

たとえば休日のブランチメニューのひとつにあった
「チキンソテーマスタードソース」では鶏肉の皮が
カリカリに焼き上げられていたのがおいしく、印象に
残りました。

一方で、コーヒーなどのドリンク類も400円程度と安く、
良心的ではあるのですが、もう少し香りなどコーヒーの
品質に気を配ってほしい気もします。

とはいえ、ゆったりとした空間で思い思いの時間を
過ごすには最適な場所。渋谷でちょっと時間があいた
ときなどに、ふらっと訪れてみてはいかがでしょうか。

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

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