とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 おこのみや(蕎麦/うどん・群馬県みなかみ町)

   

丼から完全にはみ出しています。天ぷらが。

これは、「舞茸かき揚げ丼定食」(1,000円)。
谷川岳のふもと、群馬県みなかみ町にある小さな
蕎麦屋の秋の名物料理です。

 

 

この丼を覆い尽くすアメーバのような天ぷらはすべて
舞茸。名物料理だけあって次から次へと運ばれて
いくのですが、そのたびに客からは「うぉぉ」という
歓声ともうめき声ともつかぬ声がわきあがります。

私も「うぉぉ」とうめいていたひとりなのですが、ほんと
何度運ばれるのを見ても声が出てしまいます。
毎回、前と同じものだとわかっていても、その暴力にも
似た天ぷらの存在感にただただ圧倒されるのです。


そして私の前にこれが来て最後の「うぉぉぉぉ」。
丼の他にはかけそばと漬物といういたってシンプルな
定食なのですが、逆にさらに何かが付いてたら客が
暴れてしまうでしょう。

このかき揚げ、食べてみると意外にもサクサク。
天つゆは少々辛めではあるものの、舞茸の淡白な
味に合っています。また、丼の頂点にどーんとそびえ
立つ大根おろしがいい口直しの役割を果たし、予想
よりも食べるのには苦労はしませんでした。

とはいえ、これを頼んでいた客の過半、とくに女性の
ほとんどはこの巨大なかき揚げの前に力尽きて
いましたから、常識を超えた量であることは事実。

私にしたって、昼にこれを食べてから史上最大の
胃もたれを起こし、夜まで飴すら口に入れることが
できませんでした。さすがに口当たりがよくても、
かき揚げの絶対量が多いわけですから、油を大量に
摂取してしまったということでしょう。

 

また、同様の名物メニューに「豚から揚げ丼定食」も
あるのですが、「舞茸」が横に広がって丼を覆い尽くす
アメーバなら「豚唐揚げ」はヒマラヤの未到峰の趣。
これもまた唖然とするほど高いのです。

これは大食漢の同僚が挑戦しましたが、彼をしても
完食はできず、ごはんと唐揚げ1枚を残しましたから
やはり恐るべきメニューです。

春は新緑、夏は避暑、秋は紅葉、冬はスキーと
四季を通じて楽しめる谷川岳周辺。

 

もしたくさん身体を動かしてお腹が空いたときには、
真っ先にこの店を目指してください。連れの人々も
驚き叫ぶこと請け合いですから。

 

 

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

 

 

おこのみや (そば / 湯檜曽)
★★★★ 4.5

 

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