とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 ガシラ (魚料理/居酒屋・渋谷道玄坂)

   

 

上の写真は、「黒ムツの煮付け」。
ある日のランチのメニューです。

拳ほどの大きさの、肉厚の塊がどん、と皿に据えられ
あとは丼飯と味噌汁とわずかの漬物。
魚屋が経営する居酒屋としての潔さのようなものを
感じる、シンプルな定食となっています。

別の日に食べた「さわら照焼とエビカツ」とともに、
魚の品質は高く、それぞれの魚の特性を熟知した
上でのシンプルな調理が施されているのがよく
わかります。

しかしこの店、「渋谷とっておき!!」を始めるにあたって
かなり早い時期に行っているのですが、その時には
紹介するに至りませんでした。

いまとなっては理由は覚えてはいないのですが、
コストパフォーマンス(価格性能比)がそんなに
優れてない、と思ったのかもしれません。

今回、あらためてランチを試してみて、じゅうぶん
紹介させていただくに値する店だと思いましたが、
難点がいくつかありました。

 

ひとつは、コメの品質が低いこと。

定食におけるごはんの役割というものは、おかずを
口に入れたあとすかさずアツアツのごはんが放り
込まれることで、おかずのおいしさを口じゅうに広げ、
増幅させることにある、といっても過言ではありません。
そのごはんにちょっとボソボソした感じがあるため、
せっかくの魚の味を増幅させてくれないのです。

もうひとつは、メニューによってはシンプルに過ぎて
単調になりかねないこと。

 

魚メインで勝負するのはわかりますが、味が濃いめの
黒ムツなどでは食べ進むうちにちょっと飽きが来て
しまいます。

追加できるサイドメニューがあるのはあるのですが、
「辛子明太子」や「味付けじゃこ」など同じ魚介ベースの
小品がほとんどで、それ以外はサラダのみ。

 

「おひたし」や「煮物」など、バランスが取れてしかも
和食として調和する小鉢が、できれば最初から添え
られていればいいのに、と思います。

とはいえ、魚そのものにかなりのコストが割かれて
いることも事実。
夜と昼で、提供する魚の質を変えていないのでしょう
から、あまりあれこれと注文をつけるのは酷というもの
かもしれません。

道玄坂の上部で、魚を存分に楽しめる数少ない店の
ひとつとして、ぜひ覚えておきたい店。

照明を落とし気味の落ち着いた店内で、夜もまた
魚を堪能してみたいものです。

 

 

ほかの写真やメニュー、地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/
この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。

 

料理人のいる魚屋 ガシラ (魚介料理・海鮮料理 / 神泉、渋谷)
★★★★ 4.5

 - とっておき!!, 居酒屋(和), 渋谷