とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 金燕酒家 (中国料理・渋谷道玄坂)

   


 

刀削麺(とうしょうめん)を売りにするこの店。

訪れていた私は、聞いてしまいました。

「いつもお世話になっております。
 きょうは麺を1.5キロ、餃子を…。」

 

 

電話していたのは店の女性スタッフです。

この店で麺といえば、それは刀削麺しかありません。
彼女が電話していた相手は製麺所、そして注文して
いたのは刀削麺、ということになります。

刀削麺といって私たちが思い浮かべるのは、中国の
街角の屋台。職人が小刀で小麦粉の塊を細長い
筋状に削り取り、そのまま鍋に飛ばしていく光景です。


                      (金燕酒家のHPより)

テレビなどで見たこの光景があまりにも印象的である
ために、私たちの潜在意識のなかには刀削麺イコール
店で職人が作るもの、ゆでる直前に小麦粉の塊から
削ぎ落として作るもの、という固定観念がありました。

その刀削麺が、まさか製麺所に注文するものに
なっていたとは。

 

たしかに刀削麺だからといって自家製でなければ
ならないという決まりがあるわけでもなく、こちらの
勝手なイメージ(店のHPにも写真が載っていますが)とは
違ったからといって文句を言う筋合いもないのですが、
ちょっと衝撃、ちょっと騙された気分でした。

(追記:後日、金燕酒家の店長からメッセージをいただきました。
 それによると製麺所に注文しているものの、注文しているのは
 削ぎ落とす前の小麦粉の塊であり、店で調理人が特殊な庖丁で
 削ぎ落としている、とのことでした。誤解を与える表現になっていた
 ことをお詫びし、補足・訂正させていただきます)


さて、その刀削麺。


いろんなバリエーションがあるなかで「麻辣刀削麺」を
頼んでみましたが、食べてみると細いワンタンのような
感触。中央が太く、両側に向かい細くなっていく両刃の
剣のような断面のイメージです。

一方、スープは唐辛子の辛さを前面に押し出したもの。
「麻」の文字が示す花椒(山椒)のしびれるような辛さは
ほとんど感じられませんが、一般的な日本人にとっては
辛さを堪能できる味と言えるかもしれません。

 

別の日に食べた「麻婆豆腐定食」も傾向は同じで、
日本人にとっての(見た目は)フツーの麻婆豆腐でしたから
これは店のポリシーなのかもしれません。

この「麻辣刀削麺」のほかにも「担担刀削麺」や
「特製チャーシュー入り刀削麺」「サンラー刀削麺」
「鶏とネギのさっぱり刀削麺」などの各種刀削麺が
ありますから、好みに応じて選べばいいでしょう。

 

なお、ランチタイムに一緒に頼むと100円で食べられる
餃子は、断面が三角形の、両端を閉じていないもの。
神保町にある「スヰートポーヅ」のイメージです。

四川料理として、池袋の「知音食堂」や「楊」などの
本場そのままの暴力的なまでの辛さを期待すると
肩すかしを食らいますが、夏だからちょっと辛いものを
食べようか、といった感じで何人かまとまって行くには
むしろちょうどいい感じの店。

 

店の場所がちょっと怪しいエリアになりますが、
ワイワイガヤガヤと楽しむにはちょうどいい店だと
言えるでしょう。

 

 

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

 

 

四川西安料理 金燕酒家 渋谷 (四川料理 / 渋谷、神泉)
★★★★ 4.5

 - とっておき!!, 中国料理, 渋谷