とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【ねごと。】 カトリック幼稚園の野望。

   

 

 

私と兄姉の三兄弟は、同じ幼稚園に通いました。

カトリック幼稚園。

この幼稚園、いま考えるとすごく立派な場所にありました。

 

 

 

福岡市近郊の片田舎とはいえ、
駅の目の前の一等地に50m四方、約700坪の土地を持ち、
天井の高い大聖堂をはじめ立派な運動場も持っていました。

この幼稚園、現在は隣町のさらに郊外に移転してしまいましたが、
跡地には現在、商業施設付きのマンションが建っているくらい
ですから、幼稚園としては破格の広さだったのでしょう。


 

 

しかし、カトリック幼稚園はなんのために存在するのか。

単にカトリック教会が収入を得るための”副業”として
やっているのでしょうか。いえ、そうではないはずです。

「天にめしますわれらが父よ…。」
記憶の中の祈りの言葉はなんか間違っている気もしますが、
純真無垢だった私たちなりに一所懸命祈っていました。

園長先生からはマリア様のお話を聞き、
クリスマス会ではキリスト生誕の物語を演じていました。
ちなみに私は「博士2」の役でしたが。

カトリック幼稚園の目的は、子どもたちにキリストの教えを伝え、
信者にするための布教活動の一環、言ってみれば一種の”野望”
だったはずです。

 

しかし、私たち三兄弟はキリスト教信者にはなりませんでした。

同級生のほとんども、卒園してから信者になったという話は
聞いたことがありません。

 

私だけ、高校時代に親の前で「キリスト教に入信する!」と
宣言したことはあります。

しかしそれはベートーヴェンやゲーテに心酔するあまり、
その作品の背景にあるキリスト教というものを知らねば
わからない一線、というものがあることに気づいたからでした。


 

その後すっかり熱は冷めましたが。

 

 

全国に540以上も存在するカトリック幼稚園。

それぞれの幼稚園が一学年30人だとしても、
毎年15,000人以上がキリスト教を習って卒園していく
計算になります。

しかしその卒園児のほとんどが信者になっていないのだとしたら
ある意味、キリスト教の”戦略”あまりうまくいっていない、ということ
なのでしょう。

もし日本人が「無宗教」なのだとしたら、こうした布教戦略は奏功し
瞬く間に日本はキリスト教国家になったことでしょう。韓国のように。

しかし日本はそうなりませんでした。

そこに日本人の独自の世界観、宗教観の”強さ”を感じます。

 

 

 

 

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
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