とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 暖暮 (福岡二日市・ラーメン)

   

 

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店の名は「だんぼ」と読みます。

 

それまで地元の人間にとっては
「ずっとそこにあるのは知ってたけど、
わざわざ行こうとは決して思わない店」でした。

 

 

 

 

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なにしろさびれた街の旧幹線国道沿いという立地に
ずっと前からある古ぼけた店構えからして、周囲は
うまいはずがない、と決めてかかっていた店だったの
ですから。

それを一変させたのが、メディアの力。

 

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FBSという日テレ系の地元局が「九州ラーメン総選挙」と
題して始めた視聴者投票によるランキングで1位を獲ったの
ですから。それから行列ができて一流店の仲間入り。

このあたりの経緯は、目白の「丸長」を彷彿とさせます。

 

かつて目白に下宿していた私が「丸長」に最初に行ったのは
学生のとき。キリスト教会の横にある、古ぼけた、全然
はやっていない店に入ったのはただの好奇心からだったの
でしょう。

「かた焼きそば」を頼み、出てきた麺のあまりの硬さに驚き、
餡かけの塩辛さに驚いて、逃げるようにして店をあとにしたのが
最初で最後。「二度と行くもんかリスト」に殿堂入りして
いたのが、数年後になって「行列の店」ですから驚きました。

たしかに、のちに評判になる「ラーメン」を食べていないわけ
ですから、正しい評価をしたわけではありませんが、にしても
あの暇そうなおやじとおばさんの店が行列の店になるという
違和感を当時、非常に強く感じたものです。

 

ではこの店「暖暮」はどうか。

 

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昔を知らず、現在だけの判断になりますが、
この店のラーメンは系統としては「一蘭」に近いもの。

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ちょっと醤油の風味がするとんこつスープに細めの麺。
それにいわゆる「からかたれ」(唐辛子中心のたれ)
客の注文に応じて増減してくるスタイルもなんとなく似ています。

 

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今回は「チャーシューメン」(800円)を頼んでみましたが、
バラ肉を丸く巻いて形成したチャーシューのとろんとした
脂身の食感が印象的。麺は通常の博多ラーメンの太さですが
鹹水(かんすい)少なめなのか、素直で臭みのない麺だったのが
印象に残りました。

また「からかたれ」もコチュジャンのような味噌味がなく
純粋な唐辛子エキスに近いもの。全体に「一蘭」よりも
塩味や雑味の少ないシンプルな味となっています。

 

その点が当時、「一蘭」を2位に抑え支持された理由

なのでしょう。

 

 

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なお、ランチタイム限定で「ミニ高菜チャーシュー丼」を
100円でつけることができますが、適度に小ぶりな茶碗に
チャーシューが意外と多く、高菜もじゅうぶん。
これはお得感がありました。

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また「一蘭」のような、客席に男子トイレを彷彿とさせる
衝立(ついたて)もなく、通常のラーメン店と同じように
同行者と話すこともできます。(それが当たり前なのですが)

昼前に行って、ほかの客を観察していたのですが、いまは
地元の家族連れが中心のようで、ほのぼのとした雰囲気。
まあこれが店本来の姿に戻ったということなのでしょう。

 

現在はいくつかの店を展開し、ここでなければ食べられない
という味ではなくなったようですし、周囲に駐車場もない
この店にわざわざ行くこともあまりないのかもしれませんが、
この周辺に立ち寄ったときには一度訪れてみるだけの価値は
あるものと思います。

 

 

 

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

 

暖暮 本店ラーメン / 紫駅二日市駅西鉄二日市駅
★★★★ 4.5

 - とっておき!!, 旅先編, 福岡