とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【ねごと。】 日本が見えなくなった冬。

   



東京の季節でいちばん好きなのは、冬です。

雲一つない晴天が毎日のように続き、
日光のおかげで体感温度が高いのがなによりよくて。

 



富士山が見える日が多くなるのも、またいい。

生まれ育った福岡の冬は、どんより曇る日が多かったので

寒い日が多いし、憂鬱な気分。朝も遅かったので、
午前7時はまだ真っ暗で毎朝の通学がげんなり。

まあ、その反面東京は日が暮れるのが早く、

冬は午後3時にたそがれはじめてしまうのだけは
いまでも受け入れられませんが。

しかし、この冬ほど東京の気候の特殊性を感じたことは

ありませんでした。

去年の暮れからずっと、東京以外の天気はどこも雪、雪、雪。

国道で1,000台もの車が立ち往生し、車内で年越しをしたとか、

特急電車が倒木で立ち往生して36時間遅れで2泊したとか。

一方で東京も寒かったものの、大晦日から38日間乾燥注意報が

発令され続けるなど、カラッカラのぴっかぴかのお天気続き。

各地の豪雪被害のニュースをテレビで見て、すごいな、とか

大変だな、とか気の毒だな、とは思うものの、毎日ぴかぴか
天気の東京にいるとまったく実感がわきません。

ほんとうに申し訳ないのですが、どこか遠い国の光景を

見ているかのような、不思議な非現実感が自分のなかに
あるのです。

ここまで残酷なほど、東京とそれ以外の全国の気候が

分かれた冬は記憶にありません。

そして今夜、東京はこの冬初めてと言っていい本格的な雪に

見舞われています。
ホワイト・バレンタインデーとはしゃいだ人もいることでしょう。


さっき見た「報道ステーション」では、八王子でもう5cmも積もったとか

新宿の線路は真っ白だとか、もう大騒ぎ。はしゃぎまくっています。

たしかにあすの朝の東京は、都心でも積雪で交通が麻痺し

滑って転んでけがをする人が続出することでしょう。


しかし、それでもたったの数センチ。


東京以外の各地に住み、これまでさんざん雪の被害に苦しめられ、
いまも白一色の景色に埋もれて暮らす人々からすれば、
東京はいったい何を甘えているんだ、と思うことでしょう。


東京にいると、地方がまったく見えなくなる。

それは、日本というものがまったく見えなくなるのと同じ。


ずっと思い続けてきたことではありますが、
あらためて感じさせられる、冬です。

 

 

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

 - ねごと。