とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【とっておき!!】 よし丸 (高田馬場・ラーメン)

   

「鶴ヶ島で大行列店を作っても、”ほかにラーメン屋が
 ないから”とか”あのへんは食べる店がないから”と
 揶揄されて悔しい思いをした。だから日本一の
 激戦区・高田馬場で世に問いたかった。」


店主が、新聞風に印刷してばらまいているビラに
書きなぐった、その心意気や良し、です。




しかし「とんとん」や「大分宝来軒」など、これまでに
同じ思いで乗り込んできたはずの店がいくつも、
刀折れ矢尽きて撤退していったという事実が、高田
馬場での戦いの厳しさを物語っています。

先日も開店直後から異常なまでにメディアの力を借り、

日清食品の強力な後押しを受けていた「太」が消え
いまは「謎麺」なる奇態な店になってしまいました。

単に「おいしいから」だけでも「バックが強力だから」

でも生き残れない魔境、それが高田馬場なのです。



ですからこの「よし丸」店主には率直に言いましょう。

そんなに”思い”があるなら、自分の手でラーメンを

作ってみせなさい、と。

15分以上待ちました。すごく寒い日に温かい一杯を

食べようと、店に駆け込んでから。
しかし要領を得ないバイトふたりが働く横で、店主は
腕組みをして店の奥から見つめ、声をかけるだけ。

客はほぼ満員。なのに半分以上の客がまだ待って

いて、携帯を触る以外することもなく待っています。

ラーメン・オブ・ザ・イヤーを獲ったとか、そんな業界

内の昔話なんかどうでもよく、いまラーメンを食べに
来た私たちに対して、あなたがどう向き合ってくれる
のかを、客はしっかり見ています。

さて本題に行きましょう。

「よし丸ラーメン」
(750円)はいま主流の魚介と豚骨の
ダブルスープ。しかしガツンととんがった感じはなく、
魚介もとんこつもそれぞれまあるい味が融けあって
たゆたうような、そんな感じの味です。

麺は、もっちりとした太い麺。すするというより頬張る

といったほうがいいような食べ方を強いる麺。
弾力はありますが、それにしても量が多すぎます。

チャーシューはバラ肉を丸めて煮込んだもの。

標準でも厚さ1cmくらいでかなりのサービスですが、
チャーシュー麺となるとこれが4枚に増え、肉だけで
もううんざりするほど。いくらバカ学生の街・高田馬場
といえども量の感覚はちょっと異常なくらいです。

「和風ラーメン」はさらに柔らかな味。

よく魚介系というと魚粉を大量にぶちまけ、まるで
鰹節に醤油をかけてそのまま噛んでいるような味の
スープになっているのが多いのですが、この店のは
出汁とまではいかないにしてもうまく調和を見せて
くれています。ただパンチが弱い分印象も薄い感じ。

標準トッピングのメンマが異常に太いのも印象的。

柔らかく臭みもなく食べやすいのですが、ちょっと
多すぎる気がするのは麺などの量に合わせたの
でしょう。

2回行っての印象は、量はちょっと多すぎるものの

全体によくまとまっていておいしく食べられる感じ。
しかし少し個性が弱いかな、という気がします。

無化調(化学調味料不使用)を謳う店の宿命みたい

なところでもありますが、もう少し何か個性があった
ほうがいい気がします。


しかし、まずはなによりも店主自身が一所懸命に


おいしいラーメンを作ろうとする姿を見せること。

このことこそが最大の個性づくりになるでしょうし、

ラーメンの魔境・高田馬場で生き延びるための
最大の方策だと思います。

 

この文章は「渋谷とっておき!!」からのものです。
メニューや地図など詳しい情報は下のリンクからどうぞ。
http://www.totteoki.jp/shibuya/

 


らーめん よし丸 ラーメン / 高田馬場駅西早稲田駅面影橋駅

夜総合点★★★★ 4.5
昼総合点★★★★ 4.5

 - 高田馬場