とっておき!!TOKYO

東京のおいしい店、いい店、安い店。ここは私の“とっておき!!”と、日々の些細な物事に感じたことをご紹介する場所です。

【ねごと。】 必要以上の憐れみはないか。

   

電車のなかで見かけた広告です。

「プラン・ジャパン」という国際NGOの活動のひとつである、
途上国の厳しい境遇に置かれた女の子・女性を助けよう
というキャンペーンです。

私自身、ラオスやタイ、ベトナムといったインドシナ諸国の
普通の旅行者は絶対に行かないような場所まで旅した
経験を持っていますから、発展途上国で子どもたちが
置かれた状況はある程度わかっているつもりです。

ただ、この広告を見ていて、もやもやとしたものが心の中で
膨らんでいくのを感じました。

 

 

違和感の源は、中央に書かれているコピーです。

「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」


恋愛というものも知らぬまま親によって結婚させられ、
すぐに出産・子育てに追われさらに労働力としても
酷使される女性たち。

たしかに発展途上国での女性の置かれた厳しい状況を
端的に表している優れたコピーと言えるでしょう。

しかし私がどうしても腑に落ちないのは、このコピーが
私たち先進国の一方的な価値観のフィルターによって
生み出されたものではないかということ。

そこに、必要以上の憐れみと、ある種の優越感すら
存在するのではないかと思ってしまうのです。

自分の思い通りに生き、高等教育を受け、仕事も
バリバリとこなしながら自由な恋愛をしてきた女性たち。

しかしふと気づくと、出産を戸惑うような年齢になっている
孤独な自分に気づき立ちすくむ。

そんな女性が、いまの日本にはあふれています。

彼女たちは、途上国の女の子よりも「絶対に」幸せでしょうか。

幸せは結局、ひとりひとりの心の中にしか存在しません。

相手の境遇を憐れむあまり、必要以上に相手が
不幸であることにしてしまってはいないか。

自分たちの価値観が相手よりすべての面で優れていると
勝手に思い込んではいないか。

私たちが「支援」という言葉を口にするとき、常に心に
とめておかなければいけないことのような気がします。

 

 

 

 

 

この文章は「とっておき!!のねごと。」からのものです。
http://www.totteoki.jp/negoto/

 - こんなの見つけた。, ねごと。